こんにちは、安田です。
ファナックの古い機種ではUV-EPROMに
制御プログラムを書き込んで保存していますが、
メモリー容量の制限から、
すべての情報が書き込まれているわけでなく
ROMの版数(バージョン情報)と
PMCのラダーしか入らない
ものがあります。
例えば
FS-0M用のPMC-L・・・
ソースファイルからコンパイルしたROMデータには
PMCのラダーバージョンとラダープログラムくらいしか
入っていません。
ドキュメントとして必要なシンボルやコメントは
全部削除されています。
言い換えれば、
機械からROMのデータを取り出して
逆コンパイルしても
シンボルやコメントが復元できないので
ラダー解析がそうとう困難な状況・・・ということに。
こんなときでも、印刷された図面があるとすごく助かります。
印刷物があれば、そこからコメントやシンボルの復元が可能です。
印刷物がない場合、ROMの解析はかなり困難となります。
PMCのI/Oに関するハード図面があれば、
そこから信号アドレスを拾い出し
図面と付き合わせていって
コメントの復元がある程度できます。
図面がなければ、実際の機械で
配線や信号をチェックしながら
まずはI/Oコメントを作成。
これを元にラダーを追いかけていって
ダミーコイルやタイマーなどのコメントを復元。
といった手順で、かなりの時間がかかります。
設備の状態が良いものは、取扱説明書も揃っていたり
ちゃんと電気図面が付属したりします。
・・・が、転売された中古機械であれば
それらの資料や図面がないことも。
機械メーカーが、倒産、吸収、合併などのM&Aで
無くなっている場合も結構あるようです。
最近は制御設計技術者の不足で、
仕事を引き受けてくれない会社も
数多くあります。
機械メーカーは新しい機械を売りたいですし、
改造となると優先順位は低めに考えられています。
それでも
時間をかけて、
お金をかけて、
制御プログラムを改造したいときには
専門の業者に依頼してしまいましょう。
見積金額は少々お高いでしょうが、
ほぼ100%あなたの考えた通りの改造ができるはずです。
場合によってはプログラム容量が足りなかったり
機械的な制約があって改造ができない場合もありますので
まずは相談してみてください。
P.S.
もしあなたが、PMCラダーの設計、改造、デバッグ、
機械の調整運転などで困っているのなら
このサイトを訪問してみてください。
↓
https://www.pmcladder.com/
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