PLC シーケンサ リレーの雑学

PLC(Programmable Logic Controller)は、一般的にシーケンサーと呼ばれているのですが、シーケンサーという呼び名はある電気機器メーカーの商標になっています。以前はPC(Programmable Controller)と呼ばれていましたが、パソコンが生産現場で普及することによりパソコン(Personal Computer)と区別するためにPLCと呼ばれるようになりました。
PLCは基本的にシーケンス制御を目的として開発された電子制御機器であることから、シーケンサという名前がよく言われるようになったようです。シーケンス制御とは、制御対象に施す操作の順序(シーケンス)を制御対象の状態、あるいは外部からの信号に基づいて決定して制御する方式を指していますが、PLCが存在しなかった初期においては、主にリレー(電磁開閉式継電器)の集合体により回路が構成されていました。
リレーはONとOFF、ソフトウェア的には1か0の状態を作り出します。理論的には、コンピュータのソフトウエアが行なえることは、リレーを使った論理回路で組むことが可能です。リレー回路が行なっていることは、ソフトウエアが行なうことと同じなのですが、その占有面積はマイクロプロセッサを使用したPLCの数倍から数百倍の設置面積を必要とします。
国内では電気機器メーカー数社がPLCを製造販売していて利用することができます。PLCを使用した国家試験として技能検定試験もあります。これはPLCだけでなく電気機器や制御理論全般を理解していないと合格できないようになっており、技能検定の合格者は一定レベルの実務能力があると客観的に判断できる材料にもなります。

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