電線の国内規格こんなのが有り~

日本国内での電線に関する法令はいくつかあります。例えば電気用品安全法、電気事業法、消防法など・・・。こういった法令を元に国内規格JISをはじめ、使用者独自の規格が作成されていたりします。電線は工業製品なので、一般的には国内はJIS規格ですが、海外へ持ち出す(輸出)する場合には輸出先の国の規格や法律によって制限があるので注意が必要です。
日本国内では日本工業規格(JIS)が主体となっていますが、海外での規格ではCSA規格(カナダ規格協会)、IEC規格(国際電気標準会議により制定された)、IEEE規格(米国電気・電子技術者協会により制定)、EIA規格(米国電子機械工業会)、MIL規格(米国防省)、NEMA規格(米国電機製造者協会)、UL規格(米国の火災保険業界)、VDE規格(ドイツ電気技術者協会)、HAR(欧州電気標準化委員会)・・・など、多数の規格が存在しています。
現在では、工業製品の調達は自国内だけでなく国際的な流通の中での動きが大きいため、規格の乱立は混乱が生じます。このためこういった多数の規格を包括し、標準とも言えるようにISO規格が存在しています。
例えば日本では、JIS規格に合わせて工業製品を製作すれば自然にISO規格に整合するような物となるよう、規格の見直しが図られています。新らしい規格のことを新JISと言うこともあり、それ以前のものを旧JISと言ったりします。

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