2006
11.15

技術・技能の伝承と制御屋の心構え

制御・設計・ソフト・ハード

電気・電子業界は日進月歩の世界です。
ついこの前まで普通に使っていたものが壊れたとします。メーカーに代品を注文しても同じものがない。
メーカーから「代替品は新タイプになります」なんてことを言われるのは当たり前のようなっています。
当然、制御の分野もこれらの電子部品や電気技術に支えられて成り立っています。
ということは必然的に新しいもの、新しい技術などを常に勉強していかなければならない。
勉強しなければ取り残されてしまうといった事になります。
ですから「毎日が勉強、毎日が試験」という思いで仕事に取り組み
それを新しい技術・技能・テクニックとして身につけていくわけです。
しかし、こういった新しく変わり続ける技術とは裏腹に、全く変わらないものもあります。
それは技術・技能の基本となる「考え方」と呼ばれるものです。
この基本である「考え方」さえしっかりしていれば、新しい技術に対しても
新しい物を使うにも、基本に照らし合わせて見るだけで意外と簡単に応用ができるものです。
わかりやすい例ではスポーツ全般がそうでしょう。
たとえば柔道の選手で、基本が全くできていないけれども背負い投げだけが飛び抜けてうまい選手と
大技や投げ技は覚えていないけれども基本をしっかりとマスターできている選手。
果たして試合で勝てるのはどちらでしょうか?
基本ができていない選手は、技をかけられればそれで負けてしまいます。
しかし、基本がマスターできている選手は、あらゆる防御ができ、その場に併せた柔軟な対応によって
それ切り抜けることが可能となり、結果的に強いのは基本をマスターした選手であるのは明白です。
では基本の技術・技能はどうすればマスターできるのか?
答えは単純です。
「なんども繰り返し実践する」
これしか基本をマスターする方法はありません。
本を読んだり、人の話を聞くことももちろん大切です。
そして最後にその事を実践した結果として、成功や失敗があるのです。
だれでも最初から成功するわけではないのです。
自分自身が失敗を積み重ねる、体感することでしか身に付かないのです。
さらに一言付け加えるならば「素直な心」を持つことも重要です。
先輩方の行動を見て学ぶ。
他人の意見に耳を傾ける。
本を読んで実践してみる。
これらは全て「素直な心」がなければできない事です。
自分自身の殻に閉じこもらず、常に基本を忘れず、新しいことを学び
実践していく。
これこそが技術・技能屋の忘れてはならない心得ではないかと思います。

コメントは利用できません