2008
03.02

自分自身の能力をより発揮できる技術者になるためにはどうするのか? シーケンス制御の勘所は?

制御・設計・ソフト・ハード

私が今まで見てきた人で、シーケンス制御に限らずあらゆる優秀な技術者、熟練工などには共通している一つの事があります。これは訓練次第で誰でも習得できるものです。ただし、習得できるスピードも違えば、レベルも違う。誰もができることだけど、元々もっている「素質」のようなものが感じられます。どうやら、優れた技術者や技能を持つ「職人」のような熟練工に共通している「ある事」は、一生懸命に鍛えても、ある程度までしか到達しない人もいれば、たいした事もせずに、あっという間にうまくなる人も実際にいるようです。
この「ある事」とは「観察眼(観察力)」です。一つの事象に対して観察することがずば抜けて優れているような気がします。当然それは、物事に対して非常に高いレベルの関心を持っていなければ観察する気もおきません。「何を」観察すればよいのか、「どこ」を観察すればよいのか、「どんな状態」を観察すればよいのか、ある程度は経験のなせる事かと思いますが、基本的には「時間経過に従い変化した特定の部分」とその部分を含む「全体のとらえ方」のように思えます。突き詰めて深く追求していく目と、全体を見渡す目の両方が必要なわけです。
シーケンス制御だけでなく、ある物をコントロールしようとするためには、変化に対して追従する、脳へのフィードバック制御が必要です。この脳へのフィードバック制御をするためのセンシング能力(感知能力)が優れた人が、イコール、腕のよい技術者になっているように思えます。
もちろん、優れた人材は技術や技能だけでなく、人間関係もスムーズでなければならない等、その他の社会的能力も重要ですが、技術的な要素を考えるならば、どこに視点を置くかということが非常に大切なように思えます。広い意味での観察力という点は、また次回のテーマとしておきますが、シーケンス制御などの機械制御に関わる人間は、観察力が優れていなければ継続して仕事をやっていけないでしょう。仕事の向き不向きを見極めて、自分の能力を有効に発揮できる職業を選択していくことも、これからの時代には必要だといえるでしょうね。

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