ちょっと前の機械でもROMライターが必要な設備がまだまだ残ってます。

ROMライターという呼び方は正しくないようです。PMCライター、FAライターという商品名が付いてますが、PMCライターの古いものにはPC Writer(PCライター)と記載されています。PCがパソコンと区別できなくなってきたころからでしょうか、こんな風に呼び方がごちゃごちゃになったのは。

それはともかく、ファナックのNCを使ってる機械設備では、NCの機種によってPMCの機種が変わってしまうために、いい加減な情報をもらって、いざ現地の作業に行くととんでもない事態が発生してしまいます。

特に気をつけたいのが、15,16,18,20シリーズ・・・

新しい[i]の付くものは特に問題ないのですが、[i]が無いのは愛が無い・・・わけではなくて、UV-EPROMのタイプとFlashROMのタイプが混在していることです。 18シリーズだから同じと思っていても MODEL AとMODEL Bでは、記憶媒体が違うこともあるし、逆に同じPMC機種だといってもUV-EPROMだったりFlashROMだったりと、何がなんだかわかりません。

例えばこんな具合です。

シリーズ18 MODEL AのPMC-RA1はEPROMタイプ

シリーズ18 MODEL BのPMC-RA1はFlashROMタイプ

・・・

PMC-RAでも、RA1,RA2,RA3と機能が違えば基本性能も違ってます。使えるファンクション命令まで違いますからわけがわからなくなって当たり前です。

なんでこんなに色んなパターンを出したのでしょう?

たぶん、これは私の推測ですが、FANUCは常に商品開発していますから、いち早く新しいものを市場に出すことを優先してきたのでしょう。そのために、何かを改良し新しくして違うバージョンとして売り出すわけですがそのスパンが短いわけですね。普通、機械を使う側は2~3年で設備を捨てるわけではありませんからへたすりゃ20年以上つかい続けます。その間に、ジャンジャン新しい機種を開発して販売し続けたらどうなるんでしょうか?

同一機械メーカーの作った、同一の機械でもNC装置だけは変わっている・・・なんてことが当たり前のようになっていて、そりゃパターンが増えて、わけわからなくなっても当然ですね。

Windows95,98,NT,2000,XP・・・なんか比べ物にならないですね。(サービスパックとかプラグインみたいな物を含めればこっちの方がすごいかもしれませんけど)

当然ですが私も全部わかっているわけではないので、常にマニュアルとにらめっこです。たぶんこうだった・・・とか、こんな風だったよな・・・などと勝手に思い込みつつも黄色い本を読んでいると、それをぶち壊されるようなショッキングな内容に出会う事もしょっちゅうです(涙)。

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