富士電機の昔のシーケンサ(PLC)のラダー用ROMを解析しました

富士電機PLC FUJILOG μy昔々の富士電機製プログラマブルコントローラ、FUJILOG-μy[mini]のシーケンスプログラムROMを解析しました。
こんなの今時だれもやりませんよねぇ。
だいたい、マニュアル(しかもコピーしたやつ)のメーカー記載の日付を見ると、1984年版。
私このとき高校生でしたわ(笑)
福島県のとある工場にあるFANUCの3M-C搭載木工ルーターに入っていたものですが、ラダーの編集をしようとしたら、書き換え不能・・・
マニュアル見ながらしばらくあれこれやっているうちに、もしやと思いカバーを開けてみると富士通のMB8516という16KビットのUV-EPROMを1個発見!
マニュアルに従ってROMを抜き取って電源を入れると、見事に編集できるようになりました。
しかし・・・
編集したあとはRAMでデバッグ運転できますが、最後はROMに焼かないといけない。さてどうやってROM焼く?
私も昔就職先でなんかやったことが有るような気がするんですけど、ん~・・・全く覚えてない。
仕方ないのでROMは持ち帰り、内容を解析することにしました。
中のデータはPECKERというROMライター(リードや編集もできる)をもっているので、とりあえず中身を吸い上げてみると、・・・やっぱり意味不明。
さすがに16進ダンプじゃわからないよね~、と思いつつもしばらくは手書きのラダーとダンプリストをにらめっこ。
小一時間ほどあれこれ考えている内に、ニーモニックの命令語と16進ダンプリストを比較すればわかりそうな気がして、エクセルにぽちぽちと入力してダンプリストとニーモニックを比較。
その後16進を2進数に変換して併記、同じ命令語同士や同じアドレスだけをフィルターかけて見てみると、共通のビットが浮かび上がってきたのでした!
おぉ! これだぁっ!
・・・
で、結果的にわかったことは
ビットの並びが
・パリティ :1ビット
・命令語  :3ビット
・NOTフラグ :1ビット
・以降はオペランド用
になっている。
はぁ~なんとかこれで新しくROMが焼けそうですわ~、あーしんど。FUJI-PLC ROMの中身


さて、現地作業が終わりました。結果はOK!
貴重品の16KビットROMにラダーデータを書き込んで取り付けてきました。これで電源切ったままでも消えること無く安心です!

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