CNCプログラムの座標と軸(XYZ)の構成

CNCでのプログラミングは、どのように工具を動かすか、またはテーブルやジグを動かして加工するか? ということを考えながら作成します。 動作する軸が1軸だろうが6軸だろうが、この考え方は同じです。(そうじゃない考え方があるんだろうか???)
あまり軸数が多いと頭が混乱してきますが、単純すぎるとおもしろくないので、ここではよくある3軸(XYZ)の構成を考えてみます。
X,Y,Zの軸は基本的に右手直行座標(系)を使います。右手の親指がX軸、人差し指がY軸、中指をZ軸とします。電気関係の勉強をした人はわかると思いますが、「フレミングの右手の法則」と同じような手の形をします。
Y軸は通常、上下動作軸となるため、人差し指を天井に向けます。
親指は人差し指と90度の角度で、自分から見て右方向に向くようにします。
中指は同様に、人差し指、親指とそれぞれ90度の角度を持って、自分側に向けます。
実際指を広げるとちょっとやりにくいですが、あくまで「スタンダード」ということで理解してください。
またこの場合、指先の方向が軸動作の(+)方向、指の根本側が(-)方向となります。当然ながら当てはまらない機械もたくさんあるので、設備ごとに確認が必要です。
マシニングセンタなどではZ軸(中指)と平行に主軸が取り付けてあります。また、主軸に取り付けた工具がワークから離れる方向が(+)方向になります。
回転軸がある場合は3軸構成にならないことも多いのですが、一般的にX,Y,Z軸の軸方向に取り付けられている回転軸をそれぞれA,B,C軸とします。
また付加軸がある場合はそれぞれ、U,V,W軸としますがNCメーカーによっては(あるいは仕様によっては)UVWはインクリメンタル指定となる場合があるので、お客さんの設備仕様やCNCの仕様、プログラミングマニュアルなどをよく読まないと、とんでもないことになりますから気をつけましょう。
(・・・と、とんでもない事の経験者は語る・・・)
NCプログラム全般についてですが、機械構成が異なると、工具が移動する場合とワーク(テーブル)が移動する場合で(+)(-)の方向を勘違いをしやすいので気をつけましょう。私の場合は「工具が○○方向へ移動するもの」と考えるようにしています。

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