PMCのROMがぶっ飛んだら修理できますか? パート1

 

こんにちは、安田です。

 

今、順調に動いている機械。

そう、あなたの工場にある「その機械」です。

突然動かなくなったら、どうしますか?

 

なんだか見たこともないエラー画面が出たり・・・

運転準備が入らない・・・

非常停止も解除できない・・・

画面を切り替えようとすると、NCがストップする・・・

等々。。。

いろんな症状が考えられます。

 

ご相談いただく話のなかでも、ここ1年くらいで多かったのは、

「PMC-ROM が 飛んでしまったけれど、再製できますか?」

という内容です。

 

ほんとうに何件もの話が来ています。

 

世の中にNC加工機はたくさんあって、

機械のメーカーもたくさんありますが、

NCの制御装置(CPU)となると

FANUCがシェア半分(50%)と考えて

まず、間違いないでしょう。

 

で、このシェアに至るには

とても長い年月を要しているわけですが

過去に製造・販売された装置も

まだ、かなりの数が現役として

活躍中です。

 

30年前の機械と

30年前の制御装置で、

ごく当たり前のように

日常業務(機械加工など)をこなしている会社が

そこらじゅうに存在しています。

 

もちろん、メンテナンスや部品交換もされていますが

思わぬ落とし穴があることも事実です。

それが・・・

 

EP-ROMの寿命

 

EP-ROMの寿命は、概ね20~30年程度というのが

定説となっています。

もちろん条件によっては、

それ以上の場合もあるし、

それ以下の場合もあるでしょう。

 

そして、20~30年前の機械には

この「EP-ROM」が使われていて

そこには、機械制御の核となるべき

PMCラダー

カスタムマクロ

PASCALによる画面制御

などのプログラムが記憶されています。

 

つまり、たった一個のEP-ROMの故障により、

設備全体が動かなくなる。

そんな恐ろしい状況になるのです。

 

毎日生産に使っていた機械が、

「突然死」するわけです。

大変なことです。

新しい機械に買い換えるには

お金と時間がかかります。

 

とうぜんながら、PMC-ROMの内容については

ファナックは復元できませんから、

機械メーカに頼むしかなくなります。

 

ところが古い機械のばあい、

機械メーカーも

修理用の保守機材が無い、

わかる人間がもういない、

図面やデータも残っていない、

など、

あらゆる事情により、対応してくれないことが

ほとんどです。

 

じゃどうするの、ということで

パート2に続きます。

 

 

P.S.

もしあなたが、PMCラダーの設計、改造、デバッグ、
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