PLC制御のシーケンスでインターロック回路をつくるPart1

そもそも、インターロック回路とは何?
インターロックとは何?
私が制御の仕事を始めたばかりの頃
意味不明の単語として「インターロック(interlock)」
というものがありました。
単純に英和辞典や、翻訳ソフトを使って出る答えは、
「組み合わせ」とか
「連動している」とか
そんな風に出るはずです。
ということは、つまり・・・
制御回路のインターロックというのは
Aという、ある回路(部分的なプログラム)と、
Bという、ある回路(これも部分的なプログラム)が
・相互に何らかの影響を与えあって(あるいはどちらかに与えて)
・総合的にうまく連動機能する
ということになります。
聞いたことがあるかもしれませんが、
インターロッキング○○ という商品もありますね。
○○にはチェア(いす)とか、ブロックなどが入ります。
これらも、
「組み合わせて」使われるものです。
少し脱線しました。
連動して正しく機能する。
ん~・・・
でもこれって、
「シーケンス制御って何?」、と聞かれたときに、
Aという場合の条件と、Bという場合の条件によって
Cという機能を果たします。
なんて説明に、限りなく近いような気がします。
結局の所、大筋で考えるには
シーケンス制御とは
「インタロックされた回路を、更に組み合わせること」を
やっているだけ。
ということじゃないでしょうか?
つまりシーケンス制御そのものが
インターロックされた制御回路である。ということでは?
ところが!
実際に設備を試運転すると
「インターロックが悪い」とか
「インターロックが抜けてる」なんて言葉を使ったりします。
この場合例えば、
Aという動作をするための条件には、
BがON(またはOFF)していなければならない。
・・・というはずなのに、それが抜けていた。
などという時に言います。
モーターの正回転と逆回転の指令が同時にONしないようにしたり、
シリンダーの前進と後退が同時にONしないようにするのは
一番簡単でわかりやすいインターロック回路です。
簡単なインターロック
Y00の正回転指令がONの時は、
Y01の逆回転をONしないようにする。
その逆もありで、
Y01の逆回転指令がONの時は
Y00の正回転指令をONしないようにする。
結局このプログラム(ラダー)では
「反対動作が割り込んでくるのを阻止する。」
という働きをもっています。
・・・でもって、
たったこれだけのプログラムですが
ちょっと変えるだけで意味合いがずいぶん変わってきます。
それはまた次回に!

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